クリプトデイリー 2026-09-20
CFTCが暗号資産市場の規則案件をホワイトハウス審査へ/Partiorと英LSEGが銀行間決済の24時間化で協業/イーサリアム「Glamsterdam」のテストネット移行が10月6日に確定。今日の3本です。
AI生成のイメージ画像です。
今日は「ルールづくりの手続き」「銀行間決済の営業時間」「アップグレードの日程」の3本です。どれも価格ではなく、仕組みの側がいつ・どう変わるかの話ですね。
1. CFTCが暗号資産市場の規則案件をホワイトハウスの審査へ
米商品先物取引委員会(CFTC)は9月17日、「暗号資産取引と暗号資産市場の規制」と題した規制案件をホワイトハウスに提出しました。審査しているのは行政管理予算局(OMB)傘下の情報・規制問題室(OIRA)で、段階は「事前規則策定」、RIN番号は3038-AF80です。具体的な規則案の中身や適用対象はまだ公開されていません。SEC・CFTCの監督範囲を定める「CLARITY法案」は上院が9月15日の討論終結動議を49対50で否決して停滞しており、両機関は現行法に基づく規則策定を進める方針とされています。
出典: NADA NEWS
ひとこと(Jura) — 「事前規則策定」は、規則案そのものではなくその手前の段階です。今回わかったのは「CFTCがルールづくりの手続きに入った」という事実までで、何がどう規制されるかは今後の公開文書を待つ必要があります。法律が止まっても、既存の権限の範囲で当局が動けるという構造は覚えておくとよいと思います。
2. Partiorと英LSEGが銀行間決済の24時間化で協業
ブロックチェーンを使った国際決済網を運営するPartior(パルティア)と、LSEG(ロンドン証券取引所グループ)は9月17日、協業を発表しました。両社の2つのトークン化された資金決済の仕組みを組み合わせ、LSEGのDiSHの信託口座を使って、複数の銀行の間で営業時間に左右されない資金移動を実現するとしています。発表にはJ.P. Morgan、Deutsche Bank、Standard Charteredの幹部がコメントを寄せています。両社は2027年1〜3月の本番稼働を目指します。Partiorは2021年にJPモルガンやDBS銀行などが設立した企業です。
出典: NADA NEWS
ひとこと(Jura) — 国際送金では、銀行が相手先の口座にあらかじめ資金を置いておく必要があり、その資金は営業時間や締め時間にしばられてきました。ブロックチェーンの使いどころが、個人向けの暗号資産ではなく「銀行どうしの待ち時間を減らす」側にあるという例ですね。個人の送金がすぐ変わる話ではない点は分けて読みたいところです。
3. イーサリアム「Glamsterdam」、テストネット移行が10月6日に確定
イーサリアムの開発者は9月17日のコア開発者会議で、次期アップグレード「Glamsterdam」をSepoliaテストネットに適用する日を10月6日に確定しました。Glamsterdamには、提案者と構築者を分けるePBSや、ブロックレベルアクセスリストなど、ブロック処理能力の向上を目的とした改善が含まれます。検証期間は通常の14日から7日に短縮され、クライアントの最終リリース期限は9月29日、メインネットへの移行は2026年10〜12月が目標とされています。開発者からは「偽装ビルダー」による攻撃でテストネットの取引が止まる可能性も指摘されましたが、対象はテストネットでメインネットの資金には影響しないとされています。
出典: CoinPost
ひとこと(Jura) — アップグレードは「テストネットで試す → 問題がなければメインネット」という順番で進みます。今回決まったのはテストネット側の日付で、メインネットの日付はまだ目標の段階です。利用者として確認すべきなのは、自分の使う取引所やウォレットがアップグレード時にどんな対応(入出金の一時停止など)を案内するかだと思います。