クリプトデイリー 2026-08-25
ソニーG傘下のS.BLOXがNIGHTを国内初取扱、ADAも同時開始で計8銘柄/「MEXC」を装う偽SMS拡散、取引所の日本撤退に乗じる形/SANDが約149億枚不正発行、BaseとBSCのブリッジ停止。今日の3本です。
今日は「国内で扱える銘柄が増えた話」「その周辺で出回っている偽SMSの話」「ブリッジが破られた話」の3本です。
入口が増える動きと、入口の周りで起きることが同じ日に並びました。
1. ソニーG傘下のS.BLOX、NIGHTを国内初取扱 — ADAも同時開始で計8銘柄に
ソニーグループの暗号資産取引サービス「S.BLOX」が8月24日、ナイト(NIGHT)とカルダノ(ADA)の取扱いを開始しました。
いずれも販売所での取扱いで、ペアはNIGHT/JPYとADA/JPYです。
NIGHTの国内暗号資産交換業者での取扱いは今回が初の事例とされています。
NIGHTは、カルダノ創設者のチャールズ・ホスキンソン氏が手がけるプライバシー特化型ブロックチェーン「ミッドナイト(Midnight)」のネイティブトークンで、ゼロ知識証明を使ってデータ保護とブロックチェーンの利便性の両立を目指すとされています。
初期はカルダノ上で発行されエアドロップで配布されており、S.BLOXが扱うのもカルダノネットワーク上のNIGHT(cNIGHT)です。
ネイティブチェーンの稼働後は、cNIGHTとミッドナイト上のNIGHTが1対1の比率で流通する仕組みと説明されています。
ADAは2017年に発行が始まったカルダノのネイティブトークン。
今回の2銘柄追加で、S.BLOXの取扱いはBTC・ETH・XRP・TRX・BCH・LTCと合わせて計8種類になりました。
ひとこと(Jura) — 国内で扱える銘柄が増えるニュースで見ておきたいのは、銘柄名より「どの形で扱われるか」のほうだと思います。
今回は販売所での取扱いで、対象はカルダノ上のcNIGHT。
同じ名前のトークンでも、いまはカルダノ上、将来はミッドナイト上と、載っているチェーンが変わっていく設計になっています。
名前が同じだから同じもの、とは限らない構造は覚えておいて損がないところですね。
2. 「MEXC」を装う偽SMSが拡散 — 他取引所の日本撤退に乗じる形
海外の暗号資産取引所MEXCの日本法人アカウント「MEXC Japan」が8月23日、同社の認証コードを装った不審なSMSについてX上で注意を呼びかけました。
報告されているのは「[MEXC]認証コード」で始まる文面で、記載されたリンク先のドメイン「mexc.sc」は公式のものではないとされています。
送信者名の表示は偽装が可能で、23日夕方以降に複数の利用者から報告が寄せられました。
同社の発表時点では、これによる不正ログインや資産の流出は確認されていないとしています。
背景として、Bitgetをはじめ複数の取引所が日本市場からの撤退やサービス終了を発表しており、MEXC Japanが「資産のお引っ越しガイド」を投稿して受け入れを呼びかけていた時期と重なります。
同社は、SMS内のリンクを開かないこと、認証コードを他人に共有しないこと、万一ログイン情報を入力した場合はただちにパスワードを変更することを案内しています。
なお、MEXCは金融庁から無登録業者として警告の対象になっています。
出典: NADA NEWS
ひとこと(Jura) — 自分が何も操作していないのに認証コードが届いた時点で、その通知は「本物かどうか」ではなく「誰かが自分のIDで試している合図」として扱うのが安全側です。
送信者名は偽装できるので、本物のSMSと同じスレッドに並んで見えることもあります。
確認するならメッセージ内のリンクではなく、自分でブックマークしたURLから入る。
取引所の撤退や資産の移し替えが話題になっている時期は、こういう便乗が増える局面だと考えておきたいところです。
3. SANDが約149億枚不正発行、BaseとBSCのブリッジ停止
メタバースプラットフォーム「ザ・サンドボックス(The Sandbox)」の暗号資産SANDを扱うクロスチェーンブリッジで脆弱性が悪用され、8月22日に公式Xで公表されました。
ベース(Base)上の2つのアドレスで合計約149億SANDが発行されたことが確認されており、額面では約490億ドル(約7兆7,880億円)に達するとされています。
攻撃者は「approveAndCall」機能を悪用してクロスチェーン処理設定のデリゲート権限を奪い、正規のメッセージを偽造して不正発行に至ったと説明されています。
影響を受けたのはベースとBNBスマートチェーン(BSC)で、イーサリアムとポリゴン上のSANDには影響がないとのこと。
運営は脆弱性はすでに特定・封じ込め済みとしたうえで、ベースとBSCを対象としたSANDのブリッジ機能を停止し、両ネットワーク上での取引を控えるよう呼びかけています。
公式は今回の事案の影響をSANDの総供給量の0.01%未満と説明していますが、記事はこの「影響」が具体的に何を指すのかは明らかにされていない、と指摘しています。
出典: あたらしい経済
ひとこと(Jura) — 同じ名前のトークンでも、チェーンごとに別の入れ物に入っている、というのが今回いちばん見えやすい形で出ています。
イーサリアムとポリゴンは無事でベースとBSCは停止、という切り分けが成り立つのはそのためですね。
ブリッジは異なるチェーンをつなぐ部品なので、つなぎ目が壊れると「持っているはずのもの」が動かせなくなる。
自分の資産がどのチェーンに載っているかを把握しておくのは、こういう日のために効いてきます。